「最近、社員同士の会話が減ってきた」「部署間の連携がうまく取れない」「今のオフィスが時代遅れな気がする」
このようなお悩みを多くの企業様からお聞きします。

コロナ禍以降、働き方が多様化しテレワークやオンライン会議が日常となっている中でオフィスの役割も変わってきました。仕事をするだけであれば机と椅子を並べただけのオフィスでもいいですが、このような単なる「仕事をする場所」ではなく人とのつながりを持つことができ、働きやすい環境が整っているオフィスづくりが重要視されています。実は、オフィスの作り方を工夫することで大きく改善できる可能性があります。働く環境であるオフィスを見直すことで、社員の行動や心理に変化が生まれ業務効率の向上や組織の活性化にもつながります。

今回は「風通しの良い職場づくり」を目指す企業様のために、今すぐ取り入れられるオフィスづくりのポイントをご紹介します。

1.間仕切りをなくす

従来のオフィスでは、部署ごとに島型で区切られたレイアウトが一般的でした。しかし、このような構造は「誰がどこにいるのかわからない」「声をかけづらい」といった心理的な壁を生みやすくコミュニケーションを阻害する原因になることがあります。
そこで有効なのが、間仕切りをなくして視界を広げる設計です。見通しの良いオフィスは、社員同士が自然と目が合い声をかけやすくなるため、日常的な連携や相談がスムーズになります。結果として、「ちょっといいですか？」といった気軽な会話が生まれやすくなり情報共有のスピードが格段に向上します。また、メンバー間の距離感も縮まるので相互理解や信頼関係も深まります。

2.ガラス間仕切りを活用する

オフィス全体をオープンにすれば開放感は得られますが、すべての空間に同じ設計を適用することが最善とは限りません。業務には集中して作業を行う場、打ち合わせや来客対応をする場、機密情報を取り扱う場などさまざまな用途があり、それぞれに適した空間づくりが求められます。
こうした中で有効なのが、ガラス間仕切りの活用です。視線を遮らないガラス素材を用いることで空間のつながりや視界の広がりを保ちつつ、音や動線を適度に仕切ることができます。たとえば、会議室や集中スペースをガラス間仕切りで囲うことで、外部とのつながりを感じながらも静けさと集中を保つことが可能です。

3.フリーアドレスで自然な交流を促進

近年、社員が固定席を持たず自由に席を選べるフリーアドレス制を導入する企業が増えています。毎日違う場所で仕事をすることで部署やチームを越えたコミュニケーションが自然と生まれやすくなり組織全体の風通しも良くなります。
さらに、フリーアドレスは限られたオフィススペースを効率的に活用する手段としても非常に有効です。従来のように社員一人ひとりに固定席を設ける場合、在席していない時間や日でもデスクが専有されるため無駄なスペースが生まれやすくなります。一方フリーアドレスでは、全員が常時出社しているわけではないという前提のもと実際の出社人数に合わせて座席数を抑えることができるため、オフィスの稼働率を高めつつ余剰スペースを打ち合わせコーナーやリラックスエリアなど別の用途に転用することも可能になります。
また、出社と在宅勤務を組み合わせた「ハイブリッドワーク」のスタイルにもフリーアドレスは非常に適しています。曜日や業務内容に応じて柔軟に働く場所を選べるため社員は自分の業務に最適な環境で集中できるほか、オフィスに来た際には目的に応じて自由に席を選びチームメンバーと意図的に近くに座るなど交流の機会も自らつくりやすくなります。

4.社長室をオープンにする

経営陣が個室にこもってしまうと、社員との心理的な距離が生まれ、「ちょっと相談しづらい」「現場の声が経営陣に届きにくい」といった課題が生じます。そこで注目されているのが、社長室をオープンにするという新しいスタイルです。経営層が社員とフロアを共有し現場と同じ空間で働くことで、フラットな組織文化を作ることができ風通しを良くすることができます。社長自らの姿勢が見えることで社員の信頼感や満足度も高まります。もちろん、経営層の重要な打ち合わせや個別の面談には、会議室や個別ブースを併用することで機密性の確保ができます。

5.偶然の出会いを生む共有スペースを用意する

社員同士がふと顔を合わせ自然と会話が生まれる場所は、職場にとって重要な役割を果たします。たとえば、コーヒーを飲みながら立ち寄れるカウンターや気軽に話せるラウンジといった共有スペースがあれば、部署の垣根を越えた交流が生まれやすくなります。こうした偶然の出会いが新たなアイデアを生むだけでなく、リラックスできる空間として社員の心にゆとりをもたらし、満足度の向上や離職の防止にもつながります。スペースに限りがある場合でもエントランスの一角や通路の端などを工夫して活用することで十分に効果的なコミュニケーションの場をつくることが可能です。

オフィスは単なる「作業場」ではなく、人と人がつながり組織の文化を育てる大切な場所です。空間が変われば社員の行動も変わりやがて組織全体の風土にも良い変化をもたらします。「働きやすく、話しやすい、風通しの良い職場」を目指すなら、今こそオフィスの見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

福岡オフィスづくり.comについて

福岡オフィスづくり.comは年間300件以上の豊富なオフィス施工実績があり、オフィスの新築・移転・リニューアルから、ちょっとした工事までオフィスのあらゆる工事に対応しています。オフィスづくりに関することで何かお悩みのある方はお気軽にご相談ください。

福岡オフィスづくり.comについて
オフィスづくりに関するお問い合わせはこちら